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No Excuse
Mon.20.10.2008 Posted in @Theater

何故かここ最近。

今さら『Follies』に大ハマリ中のわたくしです。

皆様におかれましてはご機嫌麗しくいらっしゃいますか。




『Follies』と言ったら、あの『Follies』ですよ。
スティーブン・ソンドハイムの『Follies』です。

わたしが持っているのは、もちろん。
1985年の、コンサート・バージョンです。


前々から、曲はどれもよいと思っていたの。

でも、何せ出演者の平均年齢は高いし。
(多分客層も、年齢層は似たりよったり)

内容もね。

凋落したショウウビズ界出身の中年男女が繰り広げる、ねじれた人間関係を描いたもの。

特に、物語の中心となるのが、4人の夫婦の痴話喧嘩。
老いと若きが入り乱れて、相手を罵りあう、という。

ちょっといたたまれないような、きっついシチュエーションの釣瓶打ち。


渋いにもほどがありすぎ。


いぶし銀、どころじゃないんですよ。

なんと言うか、何とも形容のしがたい、一種独特なうらぶれ感がありまして。

そもそもが、レビュウ形式に限りなく近いミュージカルなので。
それがコンサート版になったらどうかって、もうそこは。

推して知るべし、です。


激シブ なんです。


なので、決して万人にはオススメしません。

とにかく渋いですから。
(もういい)


とは言え、出演者は豪華絢爛です。

もう亡くなった方もいらっしゃいますが、存命の方々も。

ジョージ・ハーン、マンディ・パティンキン、バーバラ・クックにエレイン・ストリッチにフィリス・ニューマンという、錚々たる面子。


本職のシンガー(もしくはステージ・アクター)でない方も、多数出ていらっしゃるのが面白いです。

故ベティ・カムデン&アドルフ・グリーンとか。
仲良しで微笑ましいな。


・・・ハワードのことを、あえて避けて通っているわけでは決してないのですよ。
察してくださいよ。

この頃は、彼はあらゆる意味でまだ若造。
わずか一歳年長なだけのマンディ・パティンキンの老成っぷりと比べると、あまりにお坊ちゃん。

歌は素晴らしいです。
ソロは、ほとんどなきに等しいわけですが。

しかし、たとえ何重唱であろうとも、この人の歌う旋律と歌詞だけは、わたくし。
はっきりと聞き取りますよ。


もとい、話を戻して。


エレイン・ストリッチの貫禄とかね。
ものすごいものがある。

彼女は、この当時でも、もう結構な婆さんでね。

リハのときとか、化粧っ気ひとつない素顔に、どうでもいい帽子。

白いシャツにショート・パンツという、あられもないお姿で。
(でも爪はビシッと整っているところはさすがと思いました)

ほとんど悪声と言ってもいいような、ハスキーなウィスキー・ボイス。

なのに、本番でのオーラが、もう。
喩えようもない、格好よさなんです。

"Broadway baby"では、登場した瞬間にショウ・ストップですし。
歌い終わった途端にやっぱりショウ・ストップ。

さすが。

いまだに現役続行中っていうのも凄いですけどね。


この人を筆頭に、出てくる女優が皆、非常に輝いているの。

その輝き方も、キラキラ、じゃないんですよ。
もっと鈍い、渋い、深い輝きなの。

「往年のスター」だからっていう、設定だけの話ではないの。
もっと根源的で、美しく逞しい女性の人生への愛が、どの曲からも漂ってきて。

泣けるんです。

オーディエンスには、彼女たちの実人生と、登場人物の人生が二重写しになって迫ってくるんだな。
たいへん巧みな構成の、非常に玄人好みな作品だと思います。

これは、しかし、このキャストだからこそ、の説得力なんだろうなぁ。
そんじょそこらの、中途半端に若い女優では、とても。

こうはいかないと思います。

技術的に巧いだけではダメですね。
そういうテクニカルなことは、むしろ全然。

後回しでいいな。



"Who's That Woman"、"Too Many Mornings"、"The Right Girl "、"One More Kiss "、"Could I Leave You?"、"Losing my mind"。

どれもこれも、素晴らしい。
珠玉のナンバーばかり。




・・・わたしが思うに、ソンドハイムは。

強い女性を讃えるのが上手ですね。
ご本人も、強くたくましい女性がとても好きなんでしょうね。



人生山あり谷ありを乗り越えて。
言い訳なしで。

涙と傷で磨かれて輝く女性と、最後まで甘ったれな男どもの繰り広げる狂想曲。

どうしようもなく愛おしい。


いいですよ。



ちなみに。

某様からわたくし。
「"I'm Here"は、アンタのテーマソングだ」との、嬉しいお言葉を賜りました。

ありがとうございます!
光栄です。

この曲は、"Survival"について歌った曲です。
ドライで、乾いているけど、これは。

紛れもない人生賛歌。


粋な歌詞とメロディが奏でる、この上なくエレガントな。
No Excuse Songだと思います。



・・・人生、こうでなくっちゃな。

女に生まれてきたからには、ね。




Good times and bum times,
I've seen them all and, my dear,
I'm still here.

Plush velvet sometimes,
Sometimes just pretzels and beer,
But I'm here.

I've stuffed the dailies
In my shoes.
Strummed ukuleles,
Sung the blues,
Seen all my dreams disappear,
But I'm here.
I've slept in shanties,
Guest of the W.P.A.,
But I'm here.
Danced in my scanties,
Three bucks a night was the pay,
But I'm here.
I've stood on bread lines
With the best,
Watched while the headlines
Did the rest.
In the Depression was I depressed?
Nowhere near.
I met a big financier
And I'm here.
I've been through Gandhi,
Windsor and Wally's affair,
And I'm here.
Amos 'n' Andy,
Mah-jongg and platinum hair,
And I'm here.
I got through Abie's
Irish Rose,
Five Dionne babies,
Major Bowes,
Had heebie-jeebies
For Beebe's
Bathysphere.
I lived through Brenda Frazier
And I'm here.
I've gotten through Herbert and J. Edgar Hoover,
Gee, that was fun and a half.
When you've been through Herbert and J. Edgar Hoover,
Anything else is a laugh.

I've been through Reno.
I've been through Beverly Hills,
And I'm here.
Reefers and vino,
Rest cures, religion and pills,
And I'm here
Been called a pinko
Commie tool,
Got through it stinko
By my pool.
I should have gone to an acting school that seems clear,
Still, someone said, "She's sincere,"
So I'm here.

Black sable one day.
Next day it goes into hock,
But I'm here.
Top billing Monday,
Tuesday you're touring in stock,
But I'm here.

First you're another
Sloe-eyed vamp,
Then someone's mother,
Then you're camp.
Then you career from career to career.
I'm almost through my memoirs.
And I'm here.

I've gotten through "Hey, lady, aren't you whoozis?
Wow! What a looker you were."
Or, better yet, "Sorry, I thought you were whoozis.
Whatever happened to her?"

Good times and bum times,
I've seen 'em all and, my dear,
I'm still here.
Flush velvet sometimes,
Sometimes just pretzels and beer,
But I'm here.
I've run the gamut.
A to Z.
Three cheers and dammit,
C'est la vie.
I got through all of last year
And I'm here.
Lord knows, at least I was there,
And I'm here!
Look who's here!
I'm still here!

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