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L’EXPO HELMUT NEWTON
Sun.14.10.2012 Posted in Art

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グラン・パレで開催されていたヘルムート・ニュートンの写真展へ。




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Helmut Newton、本名はHelmut Neustädter。ドイツ出身、ユダヤ人。
今回の個展は、2004年に亡くなった彼の、初の回顧展。


1938以来、祖国でのユダヤ人迫害を逃れて諸国を転々とした後、パリに拠点を構えたとき、ニュートンは41歳だったそうな。

彼の才能は、ここで開花した。




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写真展が好きで、興味のあるフォトグラファーの個展には、国内外問わず、出来るだけ足を運ぶようにしている。
ヘルムート・ニュートンの写真は昔から大好きで、今回の回顧展も、とても楽しみにしていた。


彼の作風は、よく言われるようにとてもフェティッシュ。
サディズムとマゾヒズムを全面に打ち出した作品が多く、一見扇情的でエロティック。

と同時に、実は非常に端正で技巧的。
そして、ストイック。


ケレン満載でありながら、どこにも無駄がない。
破綻もない。

よくも悪くも、男性的。
この冷徹さが、たまらない。


彼がファッション・フォトで名を挙げたのは、必然だ。

だって、ものすごくバランスが良いもの。



それだけだと凡百の「上手い」写真家で終わるんだろうが、ニュートンのそれは、徹底しているところが違う。

徹底しているといえば、その質量もそう。



こうして一堂に会した彼の作品を俯瞰して眺めると、そのプロフェッショナルぶりがよくわかる。






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"BIG NUDES"シリーズをはじめ、彼が自ら指示したというオリジナル・プリントの数々が圧倒的な大判サイズなことに驚いた。
数多あるポートレイトの中では、若き日のサン・ローランの麗しさが印象的。

そういえば、展覧会のポスターのモデルが身にまとっているのも、サン・ローランのシガー・ジャケットだ。
70年代か80年代の、サン・ローランもニュートンも、両者が一番油が乗っていた頃のコラボレーションだったんだろう。




会場では、彼の愛妻で映像作家のジューン・ニュートンがヘルムートの日常と仕事風景を撮影した長編ドキュメンタリーの上映もあり、これもすばらしかった。
1時間ほどの上映時間だったけれども、まったく中だるみなし、途中退場者も一人もいない。


皆、固唾を飲んでフィルムに見入っていた。




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会場であるグラン・パレの美しさも相まって、この上なく贅沢。
一分の隙もない、ラグジュアリーな空間。

ヘルムート・ニュートンの個展に、これほどぴったりな箱は、ほかにないだろう。



ほんとうに、充実した回顧展だった。




パリに感謝。




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