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12月~1月に観た映画
Sun.29.01.2012 Posted in Movie
テンペスト ★★
おじいさんと草原の小学校 ★★★
バビロンの陽光 ★★★★★
水曜日のエミリア ★★★★
宇宙人ポール ★★★★★★★★★★


※ ★は5点が満点
※ 劇場鑑賞作品のみ





『テンペスト』★★

これだけNYの劇場に通っていて未だにジュリー・テイモアの演出舞台は未見だけれど、少なくとも、この人が撮った映画を観ている限りでは、舞台はあえて観なくて正解かもな、といつも思う。

『タイタス』も『フリーダ』も、本作『テンペスト』にしても役者は豪華(それぞれアンソニー・ホプキンス、サルマ・ハエック、ヘレン・ミレンが主演。脇もアラン・カミングやらアルフレッド・モリーナやら、主に舞台の個性派を贅沢に使っている)、主題だって面白い。

なのに、ああ、なんでこんなにつまらないんだろう?

舞台の方法論や言語は映画のそれとはまったく違う。なのに、それらをまるで無視した撮り方をしているとか、無駄な長回しが多くて飽きるとか、古典(シェイクスピア)や実在の人物(フリーダ・カーロ)のアレンジや解釈が一見大胆なようで実は凡庸だとか、多分理由は色々あるのだけれども、とにかく、彼女の映画を観ていつも頭に浮かぶのは、「こけおどし」という言葉だ。

いや、こけおどしだって別にちっとも悪くない。そもそも壮大な嘘やこけおどしは舞台や映画を観る醍醐味で、こちらを気持ちよく欺いて、トリップさせて、幻惑してくれれば何も文句はない。

ジュリー・テイモアの「こけおどし」は、浅くてあざとくてダサい。
オチに行き着く前に、彼女が狙っているところが見えてしまうのだ。それは興醒めというものだろう。

こけおどしが、こけおどしとして機能していない。
何事も、中途半端はみっともない。

多分そこが、わたしの好みに合わないんだろうと思う。



『おじいさんと草原の小学校』 ★★★

実話に基づく映画で、製作はBBC films + UK council。
かつてのイギリスのケニア支配が下敷きになっているストーリーをBBCが製作するところがエラいなァ、と思う。
「おじいさん」ことキアニ・マルゲ氏は、84歳の世界最高齢の小学生としてギネスに認定されているそうな。

とても素直で素朴な作品で、帰着点は最初から見えている「感動もの」なんだけども、まったく問題なし。
きちんと、丁寧に作られた映画であった。



『バビロンの陽光』★★★★★

これは凄い映画だった。
傑作とか、そういうんじゃない。
いや、素晴らしいんだけど、「傑作」とか「感動」とか、そんな軽い言葉はふさわしくない気がする。
ただただ「凄い」映画。

湾岸戦争で荒廃しきったイラク、クルド人の老婆、父を探す少年。
この子はこの先、どうなってしまうんだろうと、あまりに惨く、悲しいラストシーンに呆然とする。

こんなに重くて美しいロード・ムービーは、わたしはこれまで、見たことがない。

なお、老婆と少年を演じた二人は、本作に出演するまでは無名の素人だったそう。
凄いなイラク。



『水曜日のエミリア』★★★★


ニューヨークにシンパシーを抱く人間なら観るべき映画。というか、観て損はない作品。
ので、★一つプラス。
NYの景色と街角とNYならではの家族像(っても、アッパー層のだけれど)がてんこ盛りである。

主人公を演じる(製作も手がけているらしい)ナタリー・ポートマンの旦那が彼女に、「君は愛する人間に厳しい」と言う件があって、この台詞にはちょっとドキリとした。
その旦那は基本、色々な意味で役立たずなんだけど、このシーンの彼は、とても良かったな。

ナタリーの親友役でアンソニー・ラップと、ローレン・アンブローズが出てきて軽く驚く。
ローレン・アンブローズは傑作舞台『Exit the King』で第二王妃役で出演していた女優で、ムチムチしていて可愛らしいのだけど、今回あらためて観て、確かに『Funny Girl』で主演を張るだけのオーラは、うーん、ちょっとないかもなァ(※)、と思った。
とっても可愛いし、魅力的なんだけどね。
(※Broadwayで予定されていた『Funny Girl』のリバイバルは資金不足のため無期延期になりました)



『宇宙人ポール』★★★★★★★★★★

あまりにも好みの映画すぎて、自分にはもはや★判定不能。
ご贔屓サイモン・ペッグ×ニック・フロストの最新作にして、素晴らしいバカコメディ。

なんといってもポール(冒頭ぺしゃんこにされる気の毒な犬と同じ名前なのに笑い、そして泣く。声をあてているのはなんとセス・ローゲン)の人物(なのか?)造詣が素晴らしい。
何この素敵な宇宙人。
何このナイスなコテコテっぷり。

これもロード・ムービーで、しかもテーマはなんと、異文化コミュニケーション。
(多分)

それも、宇宙人とイギリス人の、じゃなくて。
コテコテのアメリカン(=もちろんポール)とブリティッシュ野郎の珍道中である。
しかも、感動作である。

ジェーン・リンチが田舎のダイナーの下品なおばはん(しかもレズビアン)役で出てきて、その佇まいに、危うく惚れてしまうところであった。

ブライス・ダナーも美味しい役で出演。
狂信的クリスチャンオヤジのジョン・キャロル・リンチも相変わらず良い味。

あ、スティーヴン・スピルバーグも出演。
電話の声で。

なお、悪の黒幕に某女優がゲスト出演しており(顔が映るのは最後だけ)、これがまたもう、大笑いで。
シークレット・キャストがいるっていうから、単純なわたしはきっとジュディ・デンチに違いないと思い込んでいたんだけれども、甘かったわい。


しかし、宇宙人が仲人って!



ということで、低予算映画ながらどのキャストもド嵌りでたいへん美味しく、往年のSF映画のパロディにして上質なパスティーシュでもあり、しかも、最後はきちんと泣けるという・・・。

とにかくもう何も言うことはございません!!という素敵にウェルメイドな作品であるので、可及的速やかに劇場へ観にいってください。

小さな画面で見たらただの馬鹿馬鹿しいアホ映画に観えてしまうと思うので、こういうのは劇場に行かないと絶対にダメである。




以上5本。
思い出したらまた追記します。


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