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Autumn in New Brunswick -9-
Fri.23.12.2011 Posted in @Theater



開演直前の楽屋で。




花を置いてそのまま去ろうとしたわたしが、重い鋼鉄の扉に手をかけたそのとき。












背後から。


わたしの名前を呼ぶ、大きな声がした。






やさしい、よく通る、深い声。







彼だった。







111223-top.jpg







わたしは、振り向いて、彼の目を見た。







そして、躊躇なく、そのままテーブルにとって返すと。




そこに一旦は置いた花束を、彼の腕に預け。
















Happy Birthday, Howard.









それだけ言って。





素早く、彼にキスをした。








111223-1.jpg








開演まで、10分を切っていた。







慌しい空気の中、彼とわたしは。





夜の公演が終わった後に。




ここでもう一度会おうと約束をして、別れた。










ドレッシングルームに戻る彼は、手元の花を。

ずっと、見下ろしながら歩いていた。






その後姿を、扉に手をかけたまま、目に収めて。




わたしは、楽屋を後にした。









左腕に花を抱いて、ドレッシングルームに入る直前に。





そこで一瞬、足を止めて。




彼は、再度。






花を、じっと見つめていた。
















111223-2.jpg








あのとき。




あの人は、ああして。






何を考えていたんだろう?









わたしには、わからない。










わからないけれど。






ただ、彼には、わたしの気持ちがきっと。







よくわかっただろう、と思うのだ。











あの花には、わたしの、飾り気のない。





素直な心が。








そのまま、出ていたから。








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