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Autumn in New Brunswick -5-
Sun.20.11.2011 Posted in @Theater


【8:00PM】 『It Shoulda Been You』




終演後、すぐにバックステージへ。



111120-1.jpg







充実した舞台を観終わった直後の、高揚した精神状態のまま。


わたしは。



躊躇なく、鋼鉄製の。


"AUTORIZED PERSONNEL ONLY"と。

ものものしく、白抜きで明記された。


Green room(楽屋)の、大きな両開きの扉を押した。






ここの楽屋は、面白い作りで。


扉を入ってすぐは、関係者用の、大きなオープン・ラウンジになっていた。






そこに、大きな丸テーブルが、三つ。



そして、コの字型の、これもかなり大ぶりのソファ・セットが。


ゆったりと、配置してあった。



テーブルの上には、マグカップや。
食べかけのケーキやら、ページを開いたままの雑誌やらが置いてある。



雑然と、でも。

とてもアットホームで、良い雰囲気だった。






入って右手が、衣裳部屋兼メンテナンスルーム。


まっすぐ奥が、男性用のドレッシングルーム。




女性用は、どうやら、別室(多分、突き当たり奥の階段を上がった先)にあるらしかった。




わたしは、彼に言われた通り。
舞台がはねて、時間をほとんど置かずに訪れたので。




出演者はまだ、半分、衣装のまま。


皆、ドレッシングルームを出たり入ったりしながら、着替えたり。


顔を洗ったりしていた。





終演後の舞台裏の慌しい雰囲気には、慣れている。


わたしは、彼らの邪魔にならないように。



丸テーブルの上に、バッグとコートを置いて。



壁に無造作に貼ってある、舞台のレビューの切り抜きやら。

出演者の関連記事などを貼り付けた諸連絡ボード。



出演表や小道具を眺めて、しばらく待った。






やがて、彼が、私服に着替えて。




ソファの背に、荷物を預けると。


わたしに向かって、両手を広げて。


笑顔で、こちらにやってた。





わたしは、普段は。

観終わった直後の舞台の感想を、彼に事細かに話したりすることは、ほとんどないのだけれども。



このときは、とにかくあまりにも素敵な新作ミュージカルだったのが。

本当に嬉しくて。


いつになく、興奮して。




ハグの後、体を離すと同時に。

あそこがよかった、ここがよかった、こんなに素敵だった、と。


舞台と、彼の演技から受けた印象を、一方的に喋りまくり。



あまりに良かったので、最後は感動して泣いてしまったと、彼に訴えた。




わたしが珍しく饒舌に捲し立てるのに、彼は。

少し、驚いていたけれども。



でも、とても喜んでいた。





気に入った?ホントに? ああ良かった、君が気に入ってくれてすごく嬉しいよ。
そんなに面白かったかい? と。





まるで、子どものように。

明るく、弾んだ声だった。





いつも穏やかで冷静なこの人が、こんなに手放しではしゃぐのも珍しい。



というか、そんな彼の姿を見るのは、初めてだった。






二幕目で話がそれまでと全然変わって吃驚したけど、とってもハートウォーミングで、本当に素晴らしかった。
ブロードウェイには行かないの?
絶対行くべきだと思うわ!と。


そうわたしが主張すると、彼は。



嬉しそうに笑って。




僕らもね、演ってて凄く楽しいんだ。

君にそう言ってもらえて、本当に嬉しいよ、と言うと。


両手の指を、頭上でクロスして。


NY行きが実現するよう、毎日祈ってるんだ! と。






そんな風に、朗らかに。

おどけて笑う彼は。




2日後に58歳だとは、とてもとても、信じられない。


この上なく、無邪気な笑顔で。



輝くような天真爛漫さと、イノセンスが、全身に溢れていた。










わたしは、そんな彼が、心の底から。


可愛らしいと思った。




こんなに年上の男性に、"可愛らしい"という表現が、相応しいかどうか。



よくわからないけれど。





とにかく、目の前で笑っている彼が、愛しくて。




もう、どうしようもなく、愛おしくて。






あまりにも、彼のことが好きすぎて。







今、このときを。



こうして、二人で分かち合える幸せで。




胸が一杯で。







幸せすぎて。







またしても、あやうく。




その場で、落涙しそうになるのを。









こらえるのに、必死だった。







111120-2.jpg





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