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■MOVIE■『セックス・アンド・ザ・シティ』
Sun.28.09.2008 Posted in Movie

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コラムニストのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)は、ミスター・ビッグ(クリス・ノース)と一緒に暮らすため、5th Ave.にペントハウスを購入し、二人は結婚も決意する。

PR会社社長のサマンサ(キム・キャトラル)は、俳優を目指す恋人スミスを売り込むためにL.A.に引っ越し、再婚したシャーロット(クリスティン・デイビス)は中国から養女を迎え、念願の母親に。

弁護士のミランダ(シンシア・ニクソン)は幼い息子と老いた義母を抱え、てんてこまいの日々を送っていた。

彼女たちは、キャリーを祝福し、結婚式の準備を進めるのだが・・・。


人気TVシリーズ、「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画化。





実は、TVドラマは未見です。
ものの見事に、ただの一話も見たことがありません。

舞台はNYCだし、サラ・ジェシカ・パーカーは好きな女優だし。
見ない理由は特にないハズなんですが。

なのに、なんで見たことがないかって?

それは、ただ単に。


連続ドラマが苦手だから。


・・・です。

以上。



まぁでも、そこはさすがに、メリケン・ハリウッドの手練の技で。

わたしのような一見の客(違)でもね。

開幕して、10分足らずのうちに。
ドラマでの一応の結末と、登場人物のキャラ、相関関係までほぼすべて飲み込める、という。

たいへん、親切な作りになっていました。



で。

面白かったです。


かねて皆様の仰るような、4人の女性陣のキャラの誰それにシンパシーを覚えるとか、そういうことは特にないですけども。

この4人の友情のあり方、みたいなものには、思いっきり。

心の底から、共感しました。



satc.jpg



・・・女も三十路を越えたらさ。

大概の人は、一通りの、花も嵐も踏み越えてさ。
(そうでない人も結構いるのかもしれませんが、よく知りません)

「何があっても絶対に裏切らないのは、最後は女の友情」ってさ。
皆さん、骨身に沁みているんじゃないか、と思うわけですよ。


いやまぁ、それもやっぱり、人それぞれなのかもしれませんが。


少なくとも、わたしはそう。


最終的に自分を救うのは、無論、自分自身ですが。

その次に頼りになるのは、女友達(性別的には男でも可。そういう友達もいます)だ、と思っています。


男を信頼しないとか、男性不信とか、そういう話では全然ないんですよ。
そういう問題ではないの。


でね。

劇中、傷心のキャリーのために、それぞれ仕事もあり、パートナーもいる3人が、ほぼ即決で。
彼女のハネムーンの予定地だった、メキシコ旅行に直行するシーンがあるんですが。


ここで、思いっきり感情移入しました。
泣きました。


だって、自分の大切な友達が、ああいう、心身の危機的状態に陥っていたらね。

多分、自分も、後先なんか考えず。
彼女たちと同じことをするだろうから。

そして、わたしがもし、そんな状況にあったなら。
一瞬も迷わずに、同じことをしてくれるであろう友達が、複数。

わたしにもいるから。


その場合、行き先はメキシコじゃないでしょうけどもね。


つまり。


この人の身に起こったことは、もはや自分のことでもある。
彼女のためにやることは、すなわち。

自分のためにやることと同義である。


そのように、相手に対して躊躇なく感じられることこそが友情である、とわたしは思うし。
わたしの周りには、同じように考える友人たちがいてくれるんです。

こんなに幸せなことはないですよ。



だからね。


女の人生を、その時その時で誠実に、傍から見りゃあそれが無様でも無謀でも、何でも。

とにかく、一生懸命に。
無我夢中で、自分に嘘をつかずに、生きてきた人。

少なくとも、生きた瞬間を、一度でも持つ女性であれば。

この4人の物語にね。

その、派手でファッショナブルな表層にとらわれることなく。
幾ばくかはしんみりするんじゃないかな、と思いました。

017.jpg


女性陣の次に、丁寧に描きこまれているのは、ゲイのサブ・キャラで。

男性は皆、非常にどうでもいい扱いでした。


どうでもいいってか。
類型的ってか。

要は、「男」って名前の記号ですね。

つまり。


ミスター・ビッグは、「ステイタス」。
スミスは「グッド・ルッキング」。

スティーブは「スタンダード」。
ハリーは「善き夫」。

彼らは、メインの4人の女性のパートナーとして。
彼女たちそれぞれの、現在位置を示すだけのために、配置されているのね。

GPSみたいなもんだな。



この話の主体は、あくまでも、女性なので。

余計なところに神経を使わなくて済むように。
(つまり、サブ以下のキャラクターに、いちいち注意を払わなくてもいいように)

意識して脚本が書かれているってのが、一目瞭然でした。

そのあたりは、元々のドラマからして、きっとそうなんでしょうね。


見ていて、非常に潔く。
このドラマの、仮想ターゲット(30代~40代の仕事を持つ女性)を、徹底的にマーケティングした上で。

ドラマの当初のコンセプトをきちっと忠実に、貫き通しているんだろう、と。

そのように思いました。


別にいやみでも何でもなくて、売れる商品作りの王道を見せていただいた思い。

参考になります。



キャリーのファッションが、やれキテレツ大百科だとか、悪趣味だとか。
(わたしはそうは思わない。これなら着たいって服が一杯あった)

一介のフリーライターが、マンハッタンであんな暮らしはできんわボケッ!とか。

色々と口さがないことを言われているようですが。

言わせておけばよろしい。


なんだかんだ言っても、元気の出る。
ウェルメイドで素敵な、人情話に仕上がっていますよ。

"御伽噺"ってわけでもない。
誰にでも起こりうる、普遍性を持った物語だと思います。



そんなわけで、「女の一生双六・序編」としては、非常によくできた作りなのではないでしょうか。


・・・なんで「序編」かって言うと、彼女らの人生における戦いは、まさに今始まったばかりだから、ですよ。


こんなこと、今さらわたしが言うまでもないですけども。


結婚は、ただ単にスタートにしか過ぎないしね。
子どもを産んだからといって、それも所詮、始まりでしかないしね。


これから年月を経て。

今度は、子育てだの、子どもの反抗期だの、学校での暴力沙汰だの。
既にミランダのパートでちょっと描かれていましたけど、それこそ老人介護の問題だの。

自分のキャリアの頭打ちだの、旦那の失業だの、病気だの怪我だの痴呆だのと、そりゃあもう。

前半までは、考えてみれば軽いジャブ程度だったよってなくらいね。
女の後半人生も、辛気臭いことが、色々と起こるんでしょうとも。

何もかもイヤになって、膝を抱えてその場に座り込んでしまうようなことも。
時にはきっとあろうさ。


でも、たとえ、この先。

何が起こったとしても。

どんなときでも、自分を受け止めてくれる友達と。
経済的な自立と。

何よりも、自分自身への信頼と愛があれば、「絶対に」大丈夫だよ。

乗り越えられるよ、と。


ここに出てくる4人は、お互いに、言わずもがなでわかりあっているし。
画面のこちら側にいるわたしたちにも、そう語りかけて、肩をポンッと景気よく叩いてね。

暗い映画館から、光満つる外の世界へ送り出してくれる。


だから、わたしは、この映画を観た後、とってもハッピーな気持ちで家路につくことができたんだ、と思います。



・・・劇中、終盤近くになって、「I love you. But I love me more」という台詞が出てくるんですけどね。

自分を最終的に愛せるのは、自分だけだとわたしも思います。

それは、結構、気力も根性も体力もいることだけど、でも、だからこそ。
それこそが「人間力」というものだろう、と。


自分のことを愛せない時や粗末に扱っている時は、人のことを愛することなんてできない。
だから。

愛する人のためにも、まずは自分自身を大切にしなければいけない。

ごくシンプルなこと。


だから、彼女は彼と別れたんです。
そして、それはとっても誠実で、至極真っ当な判断なんですよ。

たとえ他人がどう思おうが。
人からなんと勝手な生き方よ、と謗られようが、ね。




ええ話ですよ。



とりあえず、毎日一生懸命に働いている、すべての女性にオススメします。



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