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White Canvas
Wed.27.10.2010 Posted in flowers

101026-4.jpg




真っ白なキャンバスは、それだけで。




十分に、美しいのだから。






画家の友人が、あるとき、ぽつりと言った。







だから。



その美しさを、自分の画が台無しにしていると思った瞬間は。



体中から、脂汗が噴出す、と。







最初の、一筆を置く瞬間。



色を重ねていく一筆一筆。





一瞬一瞬が、緊張の連続だろう。










わたしは、花を作っている。








わたしは、自分にとって。



花を作ることは。




画を描くことや。



歌を歌うことと同じだ、と思っている。






真っ白なキャンバスが、そこに、ただあるだけで美しいように。




木々の間を通り抜けていく風や、水のせせらぎや。



潮騒の音が、まるで。




天上からの声のごとく聞こえるのと同様に。





花は、その存在だけで、完璧に美しい。










ただ、ひとつだけ、決定的に違うことがあって。





それは、花は、生き物だということ。







わたしは、いつも。



生命をこの手に預かるということに、緊張を覚えなくなったらおしまいだ、と。




そう、思っている。










自分の一挿が、花の美しさを損なっていると思った瞬間は、死にたくなる。





花の持つ生命力を殺してしまっている、と感じたときは。




体中から、いやな汗が、どっと滲み出す。









花の生命に敬意を払って。




その美を、一瞬だけ。





この手に預かっているという気持ちで。





わたしは、花をいけている。






101026-3.jpg







「花は野にあるように」。





この言葉を、忘れたことはない。








でも、わたしは。





さらにその先も、見にいきたいのだ。





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comments

昨日きょうで寒くなりましたよね。
本日トップの写真を見て、「雪の女王」の降臨だと思いました。

文章もうなずきながら拝読しました。
全てのお花屋さんに聞かせたいです。
職場にてたまに三、四千円程度の花束を手配するのですが、
お任せにすると売れ残りの寄せ集めってことがあったりするのです…。
なので最近は仕事の手を止めてでも、花束作成には居合わせるようにしています。

生き物を扱うって気持ちを忘れないプロ意識、とても尊敬します。

メガヒヨさん

わたしも撮影していて、はっとしました。
まるでモノクロームのような無彩色に見えますよね。
「雪の女王」だなんて、素敵に仰っていただけて嬉しいな。

やっぱり花屋も商売ですから、儲けを追求するのは良いと思うんですよね。
ただ、なんていうのかな、人様のことはともかく自分に関して言えば、ケチな根性を出すと、必ずそれが花に出る、と。そう思っているんです。
花は面白いです。作り手の人間性や日常や、その心の持ち方まで、ダイレクトに映すんです。
もしかしたらそれは、他人様にはわからない、見えないことかもしれません。でも、自分自身のことは絶対に騙せませんから。

だからわたし、利益は完全に二の次です。
それが良いか悪いかは別にして、手を抜くとそれが作品に反映される、そんなものを作っても、自分はしょうがないと思うんです。
第一、自分が楽しくないですものね。

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