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■MOVIE■『インセプション』 ★★★
Sun.15.08.2010 Posted in Movie

inception.jpg




眠っている人間の潜在意識に侵入し、アイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブ(レオナルド・ディカプリオ)。

彼に、日本人実業家サイトー(渡辺謙)が依頼した仕事は、対象の潜在意識の中に「アイデアの芽」を植え付ける“インセプション”だった。

コブは、アーサー(ジョセフ・ゴードン=レビット)と共に世界中からメンバーを厳選し、最強のプロフェッショナル集団を結成してミッションに挑むことを決意するが・・・。




共演に、トム・ハーディー、キリアン・マーフィー、マイケル・ケイン、トム・ベレンジャー、マリオン・コルティヤール、エレン・ペイジほか。



『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督の最新作。



原題は『Inception』。





あまり気が進まないで観ましたが、まァまァ。

面白かったです。


あ、中身は実に、うっすい 映画です。


うすうすで、お出汁の味がちっともしませんです。

なんていうのかしら?
水で溶いた薄口醤油を飲まされた気分。


とでも言えば良いのかしら。



しかしながら、何しろ。


卑怯なほどに、いちいち役者が良いのと。
(渡辺謙は除く。わたしにはこの人の良さが昔っからさっぱりわからん)



ノーラン監督のかますハッタリが、相変わらず、壮大かつ。

たいへん派手なので。



ここまでやるなら、ああもう、わーったよ。

あんたのやりたいことに、こっちは何の文句もないよ。


・・・という気分にはさせていただけました。






相変わらず眉間に皺を寄せっ放しのディカプリオやら。
もったいぶった含み笑いを3分に1回くらい繰り出して辟易させてくれる渡辺謙やらが。


色々と小難しそうな屁理屈をこねて、ぐるんぐるんに煙幕を張っておりますが。



お話的には、要するに、「ドラえもん」です。

もちっと高尚にすると、アレかな。
「火の鳥」かな。



まぁ、元ネタは別に、何でも良いんですけども。



要するに、お話自体は特段、新鮮なものではないな、と。



普通よ、普通。





もちっとシンプルにオタクに転ばせると、これってもろに『マトリックス』だろうしな、とか。









そんなこともあって、冒頭15分くらいを過ぎてしまえば。


先の展開は、すっかり読めてしまうので。


後は、とにかく。


突っ込みどころ満載の諸々に盛大に突っ込みつつ、役者の演技を愛でて楽しむ。




それが、本作の、正しい鑑賞法というものではないか?と。



個人的には思いますです、ハイ。



inception2.jpg


とはいえ、美術は素晴らしく。

絵的には、たいへんブリリアントで。


拍手をしたくなるようなシーンも、たくさんありました。



わたしが一番気に入ったのは、「夢の第一階層」で、いきなり。

どしゃ降りの町のど真ん中を、列車が爆走するところ。


ちなみに、この列車。


セットの中を、本当に走らせたそうです。

つまり、CGじゃなく、実写。


・・・・・・。



大笑いです。

いや、実に素晴らしい。


二番目に気に入ったのは、アーサーことジョセフ・ゴードン=レビットが、無重力状態の中眠りこける仲間をグルグル巻きにして、えっちらおっちらエレベーターに運んでね。


コツコツ準備するところかな。


爆破の。




「無重力で落とすってどうやりゃ良いんだ?」の独白の後に、この一連の。

みんなの中で起きてるのは僕一人だもんがんばるむん!的に。


ちくちく段取っていく彼の。



いかにも文系で、まるで筋肉のついていないスリムな体がね。



素敵。


顔と足を、ちゃあんと互い違いにする几帳面さに笑う、というか。


グッときました。



てか、美味しいシーンは、大体この。

しゃくれ君絡みだったような気がします。


「どうせ夢の中なんだから派手にかまそうぜ」ってマシンガンを取り上げられるシーンとか。


実写版エッシャーの騙し絵とか。

エレン・ペイジのキスいただき、とか。



多分、この人のスリムで、いかにもな非体育会的なルックスがね。

こういう近未来的なイメージの世界に、うまいことフィットするんだろうな、と思いました。


実際、彼が一番、絵としてはサマになっていました。




後は、街が折りたたまれていくところとか、橋の下に突如出現する鏡とか。

イメージを具体的に視覚化する技術は凄いな、と。



あくまでも、凄いな、どまりで。
ゾクゾクまでは、しませんでしたけどね。


ゾクゾク具合なら、『ダークナイト』の、冒頭の銀行襲撃シーンの方が、よっぽどゾクゾクでした。

本作よりも、ずっとアナログな撮り方でしたけども。






もとい。


その他、マイケル・ケインも超・端役のクセに、超・美味しいところをさらいますし。

キリアン・マーフィーは、ノーラン監督の映画では何故かいつもそうですが。
フルフルとしていて、これまた大層可愛らしく。


トム・ハーディーも、派手な色男凄腕スパイ風で、とても素敵でした。



ああそれと、サム・ライミの極悪ホラー『スペル』で、胡散臭いサイキックを好演していた彼がね。


本作では、これまた胡散臭い。

使えるんだか無能なんだかよくわからない「調合師」に扮してました。


これも笑った。





ディカプリオに関しては、前作の『シャッターアイランド』と、設定もキャラも丸被りってか。

まるで、何ですか?
どちらかがどちらかのスピンアウトですか?的な作りになっているもので。

ハマリ役とも、そうでないとも、なんとも言い難いところ。


まぁでも、別に彼でなくてもよかったんじゃないか?という気がしなくもないです。



てか、正直。


ディカプリオ演じるコブのトラウマだか深層心理だか。
要するに、ヨメと家族絡みの話が、邪魔。

たるい。


全カットで良いと思う、アレ。



だって、ミッション中に、しかもここぞという時に。

ヨメが包丁(ないしは拳銃)を振り回して邪魔しに登場なんざ、勘弁してもらいたい。


鬱陶しい!



てか、産業スパイとして失格だろそれ、どう考えても。


公私混同禁止は仕事の基本のキじゃないのか?と。


誰か止めんかい!と。



ま、そこらへんは突っ込んではいけないところなんでしょうが。




あとは、そうねぇ。


サイトーこと渡辺謙の「権力」ってのが、今ひとつよくわかりませなんだ。


だって、国際指名手配を即座に解除できるような政治力を、既に持っているわけでしょ?
その割に、コブに依頼する仕事の内容は、ライバル会社の台頭を阻んでくれ(しかも結構な長期戦)的なちっささだったりとか。


どっちやねん!




あと、仕事を終えたばっかりの空港に、いきなりマイケル・ケインが迎えに来てたり。


どこで知ったんじゃ、じいさんは!




・・・等々、こうやって突っ込みどころを並べていくと、アレですね。


実は、最初から最後までがすべてコブの妄想。
(ないしは彼の深層心理へのインセプション)



・・・だった的なオチにも、読めますんですが。


その方が、何かと通りが良い気がするし。




映画的にも、わたしはその方がすっきりしていて、かつ逆説的で、面白いと思うんですが。


とはいえ、そうなるとなァ。


それこそもろに『シャッターアイランド2』だから、ま。



そこまで人を食ったようなことは、さすがにございませんでしょうね。
(ふ)



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comments

こんにちは~
私も、久々に見に行った映画だったけど・・・・良く分からなかった(笑)
ふ~ん って感想だったんですよ^^
で!MARIさんの感想と同じとこがたっくさん(笑)
渡辺謙の権力は?ってとこ^^ ホント だったら自分で・・・・
一生懸命宣伝しまくるわけだ! って思った内容でした^^
ただ、迫力はあったらからヨシとしましたけど(^^)

そうそう!凄く前のコメで、、お誕生日は5・16で~す

mifoちゃん

監督が描きたかったのは、すばり、「リアリティとは何か」ってことだと思います。
夢と現実の境目は?とかね。夢を他人と共有したとき、夢はその時点で現実となるのか?とか。
ノーラン監督は、既存の価値感や視点の逆転とか、あるいは逆想とかね、そういうテーマを、割に一貫して追求してきている人なんですよ。本作もその流れでしょう。

まぁでも、この映画に関しては、映画の表層、つまり派手な映像が、あくまでも虚仮おどしに終始してしまって、テーマを表現するのにあんまり有効に働いていないな、という印象です。
また、その虚仮おどしの部分は、本当によくできているし、力が入ってるもんだから、皆さん、ついつい目くらましをかけられてるんじゃないですかね?

あとね、わたしは、今この自分の肉体が感じていることが、すなわち自分にとってのリアルであるっていう、超・体験主義的現実主義者なものでね。
こういうバーチャルな世界観に対しては、基本、醒めているところがあるんです。
わたしにとっては、自分の肉体と心がつながっていることが凄く大事なの。心身のバランスっていうか、どっちかに偏ると良いことはないんですよ、自分にとっては、どう考えても。

とにかく、オタクっけが欠片もない人間だからねぇ。
あんまり、こういう映画向きじゃないんでしょうね、そもそも。

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