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Camellia Japonica
Sun.10.01.2010 Posted in NY


久々に会った彼はとても元気で、わたしが挨拶をしながら店に入ると。


大きな声を上げて、わたしの名前を呼んで。



ハグとキスで迎えてくれた。




淡いラベンダーカラーのボーダーの、ニットのセーターに、ジーンズ。

同系色のニットのキャップを頭に載せた大柄な彼は。



いかにも東欧出身らしい、素朴で可愛らしいメルヘン風味を漂わせていて。


それがまた、とても様になっているのだった。








わたしが注文する花を、ひとつひとつ手元に書きとめながら、彼は。


彼自身がこれからやりたいと思っていることや、花のこと。
彼の息子のこと。

最近手がけたWeddingの話などを。


色々と聞かせてくれた。





椿が欲しいの、とわたしが言うと。


彼はメモをする手を止めて。




椿かい?どうだろう。
あれは夏の花だよ。

7月から2ヶ月くらいしか出回らないんだ。




それは夏椿じゃないかしら?

日本でもその時期に出る椿はあるけど、シーズンは丁度今くらい。
日本では、椿は冬の木よ。



わたしがそう言うと、彼は少し考えて、こう言った。



OK、探してみるよ。
花が欲しいの?それとも枝?



できれば花。ブーケに使うから。
紅い花がいいわ。大ぶりの花ね。




もしも、椿がなかったら、とわたしは付け加えた。

濃い真紅の、大きなローズを仕入れてくれる?



わかった。

任せて、と彼は微笑んだ。









翌日、朝一番で店に行くと、彼はわたしを待ち構えていて。


ほら、椿だよ!と。


にこにこと笑いながら、うれしそうに。
大ぶりの枝を、両手に抱えて見せてくれた。




100110-2.jpg



蕾をたくさん持った、瑞々しい濃い色の葉がとても美しい。

とても立派な椿だった。






これはね、日本から空輸したんだって。



きっと、君を追いかけて来たんだね。





彼はそう言って、またにっこりと微笑んだ。



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