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■MOVIE■『パイレーツ・ロック』 ★★★★★★★★★★
Wed.28.10.2009 Posted in Movie

btr.jpg


1966年、イギリス。


英国のラジオ放送は、BBCが独占。
そして、BBCでは、ロックやポップスを流す時間は、1日に45分までという制限があった。

国内では違法。
しかし公海上なら法の網から逃れられると、北海に停泊した船から毎日、24時間ぶっ通しで海賊放送を発信する"Radio Rock"は、若者を中心に。

ひそかに、しかし、圧倒的に支持されていた。

政府は、この"Radio Rock"を潰そうと、あの手この手を繰り出してくるが…。


原題は『The Boat That Rocked』。


監督・脚本は、『ラブ・アクチュアリー』など群像コメディの名手、リチャード・カーティス。

出演に、フィリップ・シーモア・ホフマン、リス・エバンス、ニック・フロスト、ケネス・ブラナーら。


そして。



ビル・ナイ。
(ギャー!!)





殿×リチャード・カーティス。

リチャード・カーティス×殿。


『ラブ・アクチュアリー』『The Girl in The Cafe』ですよ。

『Gideon's Daughter』ですよ!


黄金コンビです。

わたしにとっては、はっきり言って。


猫にまたたび


同然。



リチャード・カーティスほど、わが殿の魅力を。


おつむりのてっぺんから、おみ足の先まで、余すところなく。


あらゆる角度から切り取り、望みうる限り最良の姿で。


プレゼンテーションしてみせてくれる監督が。



こんなにまで、わたしをスクリーンの前でキリキリ身悶えさせてくれる脚本家が!


一体、この世界のどこにおろうか?
(いやいない)


わたしは、このコンビの繰り出してくる作品のためなら、5食抜きくらい、へいちゃらです。
どんとこい!

それほど、彼らの芸を愛しているんです!


どうだ!!
(誰に言っている誰に)



091028-5.jpg



で。



素晴らしかったです。


ここ近年の殿映画の中で、本作の殿は、間違いなく一番。

バンパイアの親玉に次ぐ、天下無敵の伊達男な役どころで。

って、ほら、最近は、タコとかタコとかタコとか、へたれレジスタンスとかが続いたから!
(それでも素敵だけど!)


殿の長身痩躯に、細身のスーツや船長さん帽子が!
赤いスカーフやミリタリー・ルックが!


似合いすぎてオイラ泣けてくらァこん畜生!!
(滂沱)


いっつも、スーツなんですよ。
それも、紫とか、スカイ・ブルーとかね。

そのへんのおっさんには、逆立ちしたって無理無体な色柄を。

お洒落すぎるシルエットを。


なんなく。

着こなしておられます。


寸分の隙もない、完璧な身のこなしなんです。



はっきり申しまして、麗しいんです。

目の保養ってか、むしろ目の毒です。



甲板を歩くときは、パラソルをおさしになるんですよ?

エア・ギター、弾きまくりですよ!!

無論!



ヅラ 被って つけてるけど!

そんなこと関係あるかい!



殿、憎い!





そんな殿が扮するクエンティンはね。

船長で、ロケンローラーで天下無敵のお洒落さんで、反体制で。
悪ガキどものお父さんなの。


お父さん!



わたしに死ねと??


091028-4.jpg



もう、無茶苦茶格好良いです。

卑怯なり、殿!


お願いもっとやって!!




リチャード・カーティスのことだから、多分。
構想段階から、クエンティン役は殿にアテ書きしてたんだろうと思っていましたが、やはりそうらしい。


期待通りでした。

というか、期待以上でした。



ありがとう!

ありがとう、リチャード!!




091028-7.jpg



あ、リス・エヴァンスと、フィリップ・シーモア・ホフマンも良かったですよ。

リス・エヴァンスは、ある意味儲け役で、とっても美味しいんですが。


フィリップ・シーモア・ホフマンは、事実上の主役だな、このお話の。

実にブリリアント。


演技や役のリアリティ、深みや味は、彼が突出していました。
共演者と比べて、頭二つ分くらい違う感あり。

演技の質が、彼だけ他の役者とちょっと違うのは、決して。
彼が唯一のアメリカ人俳優だからって理由だけではないぞ。

いえ、それもあるんですけども、なんていうのかな。

役者としての資質がこう、根本的に違う。
役へのアプローチの仕方とかね。

感性だけじゃなくて、この人の場合は、メソッドがきっちりあるんですね。

それがこういう群像劇だと、相対的によくわかります。


キャストをイギリス出身の役者だけで固めていたら、多分。

このお話は、もっと御伽話ってかね。
ファンタジーになったと思いますが。

そこを、絵空事にせず。

ファンタジックな海上と、リアルな「この世界」をがっちりつなげたのは、この人の厚みのある芝居の功績ですね。



ニック・フロストに関しては、わたくし個人的には、どちらかというと。
サイモン・ペグとのコンビでいつも見せるような、ボンクラのデブってキャラクターの方が好みです。

この映画の彼も良かったですけどね。

ちょっと、可愛らしすぎるかな。




091028-2.jpg


反体制とか、思春期の男の子の成長譚とかね。
色々な要素が混じりあった映画ではあるんですけども。

その実、監督が描きたかったのは多分。


いつまでたっても、集団になると馬鹿ばっかりやってる、愛すべき頓馬な馬鹿男どもの可愛らしさ。


これにつきると思います。


多分ね。



ただし、この馬鹿男らがやっていることには、きちっと一本、筋が通っているし。

ブレがないし。


言い訳もなければ。

やっていることは、あくまでも正攻法で。



売られたケンカは、真正面から、きっちり買うんですよ。



卑怯なことは一切、選択しないの。



そのへんが、反体制とか言っていてもね。


『Hair』の若造らのかます世界観なんかとは、根本からして、全然違うの。



年齢じゃないんです。


これが、文化の成熟度の違いというものなんだな。


メリケンとエゲレス(てかヨーロッパ)の差と言ってしまっても良いと思うし。
大人と子どもの違いと言っても良いと思います。


無論、わたしは断然、こちらの「やり方」の方が好み。



政府や、体制側に立つ、いわゆる上流エスタブリッシュメントっていうのは、いつの時代も。

常に野暮である、と。

そのように、相場が決まっていてね。


この映画でも、そのへんが、ものすごーくステレオタイプに、カリカチュアライズされておりますけども。


それに抵抗する「反体制」ってのは、だからこそ。

スカシが入らなきゃ、ダメだと思うんです。

野暮に野暮で抵抗しても、そんなん意味がない。
力の強い体制側が勝つに決まっておる。


敵が上流エスタブリッシュメントの野暮天だからこそ、こっちはね。


「粋」で返さないとね。

あと、「知恵」ね。



それが文化ってもんだろうよ。




殿は、そのあたりを、その御身をもって。

実に見事に、体現しておられました。




この人は、本当に素敵な役者です。


こんな素晴らしい役者と同じ時代に生きることができて、わたくしは、心からうれしい。


誠に幸せでございます。



091028-1.jpg



たいへん清々しく、爽やかな気分にさせてくれる快作です。


多少のぬるさも、また味でございます。


わたしは多分、あと10回は観ると思います。




万人にオススメ。



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comments

本当にあと10回観そうな感じですね。
NYではまだあと2週間も待たなければ、、。
(それにしても☆いくつついてるんですか!スパンコールかと、)

yokoさん

すっごく楽しかったですよ!
殿のFSホフマンもすんばらしいです。公開したら可及的速やかに観てください!(願)
ストーリーもハートウォーミングでよろしいのですが、やはり本作は、役者見をする映画です。
殿はモブシーンでも、画面の隅っこで細かい演技をしておられます。ほんと素敵。いちいちからだの動きが綺麗で。早く舞台でお会いしたいですよね。

映画のラストは、殿のバストアップのストップモーションなんです。
多分、リチャード・カーティスは、殿のことを世界一格好の良いオヤジだと思っているんですね。わたしも全面的に支持します。

☆は10個。最高点です。
って、これ以前に10個つけたのは『アンダーワールドⅢ』だけですが・・・。
だって、殿がイカすから!

絶対みます!!(宣言)
MARIさまの殿様、私も好きです。って
横からごめんなさーい。

>やっていることは、あくまでも正攻法で。
>売られたケンカは、真正面から、きっちり買うんですよ。
>卑怯なことは一切、選択しないの。

んもーーー。深夜に大感動です。
私もこれを信条としてます。
まあ、ほっといたらええやんと友人や主人にはなだめられますが、
卑怯なこと許せないというか、もう性分です。
ガチでタイマン勝負です。陰口叩くヤツ、姑息なヤツ、
常識ないヤツ全て私一人で自分の責任と言葉で戦います。
娘もそう育てたつもり。
(あー、興奮しすぎですね)(^^;;

映画で多分別に意味で号泣したりして。。。お目汚しすみませんー。

mint2さん

お返事が遅くなり申し訳ゴザイマセン。

で、「殿様」って仰られると、瞬間的に白塗りのコメディアンの人を思い出します。わたしの殿はあくまでもJust a 殿、です。「様」はつきません(小さいけれど大きな違い)

で、ですね。わたしは平和主義なんで、人様と迂闊に喧嘩なんざしませんよ(笑)
わたしが本気を出すのは、あくまでも、自分の自由と尊厳を侵害されたときのみ、です。
それ以外は人様が何をしようが、それが自分の美意識に反しようが、基本、気にしません。できるだけ目に入れないようには心がけますが。

人は人、我は我でございます。
この船のメンツもそうですよ。

わたしには信条とか、そういうものは特にないような気がしますが、あえて言うなら、野暮なことはしない。暑苦しい言動は避ける、でしょうか。
粋ってのを非常に尊ぶんですよ。
多分、これはわたしが歌舞伎育ちだからじゃないかと思うんですけどもね。

お久しぶりでございます。おぼえていらっしゃるかしら?

私も観ました! で、MARIさんの記事を楽しみにしておりました。(たまにしかみなさんのブログを拝見しなくなっているので、読ませて頂くのが遅くなりました)
もう、最高でございましたとも!
観た日の夜、友人に「見に行け~!」とTELしましたよ。
「馬鹿で素敵で可愛いエゲレス親父が見れるから!」と。

あれこれ多少突っ込みたいところもないとは申しませんが、そんなあれこれもなにもかもどーでもよろしゅうございます。これだけ十二分に楽しませて頂ければ。そんな映画でございました。 映画評がそれほどでもないところが、面白さってものを解ってない奴ばかり、と非常に残念でございますよ。

スクリーンでもまた観たいですし、DVDも買って、何度でも観たいですわ。

Fine dayさん

もちろん!無論!
覚えていますよ、Fine dayさん!
お懐かしい~。お元気でしたか??
エゲレス映画を観ると、いっつもFine dayさんのことを思い出していましたよ。本当にお久しぶりです。
いらしてくださってうれしい。ありがとうございます!

そうそう、突っ込みどころは結構あるんですが、んなことはどうでもええんじゃ文句あるかボケッ!と啖呵を切りたくなるような映画ですよね。
最後のタイタニックのところとか、蛇足じゃん?とか思わないこともないんですけども、水の中でアワアワする殿がもう、素晴らしくお可愛らしいので、すべてがそこで帳消しになりました(笑)

わたしもこれは、DVDが是非とも欲しいですねぇ。
洋上でのメイキング・シーンとか、絶対ね、楽しいと思いますよ。

みたみたーーーーー

うっもーーーー最高でしたっ!!
殿かっこよかったーーーー
手の動作がすきですっ!!
2時間以上が、1時間に思える映画でしたっ

みんなにやっぱり観てもらいたいから
リンクさせていただきますっ!!笑

ご覧になりましたかっ!

yuricoさん

殿素敵だったでしょー!
もう還暦なんっすよ?じじい万歳!じじい最高!

まァね、この映画では大分若作りをなさっておられますけども、しかしあの体のキレはただごとではないですよ。
さすがはわが殿!

で・・・え、そう?2時間もありましたっけ?
殿の艶姿に見惚れていたら、2時間なんてほんの一瞬。
夢の如く過ぎ去りました。嗚呼。

リンクありがとうございました!
TBさせていただきますね。

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