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かさね
Wed.26.08.2009 Posted in 歌舞伎・落語

夏と言えば怪談。



てなわけで、今月の歌舞伎座は怪談物二題です。


そのうちの一つ、『真景累ヶ淵』を観てまいりました。




円朝の噺が原作のこの怪談は、『累が淵』にヒントを得た、壮大な因縁話です。
鶴屋南北作の『累』も、同じ話が元ね。


年増の女の容貌が醜く崩れる、若く美しい亭主への嫉妬に狂う、死して後末代まで祟る、という。

お岩様に代表される、これぞ日本の怪談物の。



ザ・王道。



でございます。




中でも特に有名なくだりが、今回かかった「豊志賀の死」 。


090825-top.jpg



富本節の師匠豊志賀(福助)は、歳の離れた弟子の新吉(勘太郎)と深い仲。

新吉と、近所に住む若いお久(梅枝)の仲を勘ぐる豊志賀は嫉妬に狂い、かつ顔に腫れ物が出来て、妖艶で美しかった容貌が、日に日に無残に崩れていく。

新吉はそんな豊志賀を看病するが、とうとう耐え切れなくなり、お久と共に逃げようと決意。
まさに駆け落ちせんとしたその瞬間に、恨めしそうな豊志賀の声が聞こえて震え上がった新吉は、お久を残して池之端に住む伯父、勘蔵(彌十郎)の家へと逃げ込む。

新吉は勘蔵に諭されて、師匠の家に戻ることを誓うが、その時、家の奥から豊志賀が現れる。

青ざめる新吉のもとへ、噺家のさん蝶(勘三郎)がやって来て・・・。




てなわけで、主役は、勘太郎と福助なんですけども。


わたしの目当ては、無論、勘三郎です。




で、相変わらず美味しかったです。
(勘三郎さんが)




というか。


怪談なのに。


ひとっつも。


怖くないのは何でや。



わたしは、舞踊劇の方の累=『色彩間苅豆』の方は、何度も観ているんですが。
実は、今回の『真景累ヶ淵』の方は初めてだったんです。


で、『色彩間苅豆』の方は、実にこれが、おどろおどろしくてね。
ものすごく陰惨な芝居なので。

”真景”の方も同じなんだろう、と。
勝手に思っていたの。


あにはからんや。

ちっとも怖くありませんでした。


てか、どちらかというと、間抜けで可笑しい話であった。


元が落語だからか、それとも演出的なものなのか。

はたまた勘太郎と福助という役者の資質によるものなのか。
(ご両人ともちょっと天然入り)

そのあたりは、何しろ今回が初見なので、いまひとつ推し量りかねましたが。



ま、勘三郎さんがご馳走だったので良いのです。


それと、伯父さん役の彌十郎さんが、渋い演技で光っておられましたね。


いぶし銀の脇。




090825-1.jpg


もう一本、やはり勘三郎主演の『船弁慶』。


こちらも観ましたが、総合的には、累よりも。

本作の方が上出来だったと思います。



能を元とした本作は、舞踊劇。

全体としては、たいへんに渋いんですが。

前シテの静御前・後シテの平知盛を、共に勘三郎が踊るのが見物で。

受ける印象も、中狂言を挟んだ前半と後半で全く違って、とても演劇的。


退屈しません。

橋之助の弁慶も良かったですし、福助の義経も素敵でした。
(豊志賀よりこちらの方が、ずっと嵌っておられた)




詳しい感想等は、また後日にでも。

あらためて。


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comments

MARIさん、ご無沙汰しております~。
うふふ、勘三郎さんがやっぱり美味しいっ♪のですね(^^)

そうですよねえ~、歌舞伎でも落語(これは仕方ないのかしら?)
でも怪談話で私もちっとも背筋がひんやりしたことなど
ございませんですー。なんでかなあ~?(笑)
関西の重鎮、春団治師匠の「死神」という落語はかなしくて
コワイお話なのですが、最後に切なくてほろりと泣けてくるんです。
あにはからんやーでございます。

mint2さん

勘三郎さんは美味しいです。
って、噺家の役ですからね、まぁ美味しいのもアタリマエですね(笑)

わたしは、怪談で泣きそうになったことがありますよ?
忘れもしない、高校生のときに見た「四谷怪談」ですよ。歌舞伎座で。
こんな怖いもん、なんで一人で観に来たんだろうと己を呪いました。

今観ると、なんてよく出来たエンタテイメント!と感心しますが、あの頃は背筋がひんやりレベルじゃなかった。本当に、心底怖かったです。
てか、歌舞伎の四谷怪談はあれ、どう考えてもR15指定ものだと思います。
あんなもんをあの年頃から観続けたおかげで、こんな大人になりましたよ・・・(ふ)

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