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『High Spirits』  ②
Tue.23.06.2009 Posted in @Theater

徒然なるままに書き散らかす舞台覚書、その2。



今回のプロダクションについて。






そんなわけで、本公演は。

商業的な興行、しかもミュージカルとしては、かなりの。


小規模プロダクションだったと思います。



客席は130だったかな?
チケット代は全席一律で、37.5ドル。

全部で限定5公演。
で、結果的に全公演が全席、ソールドアウトになりましてね。
補助席を出しておりました。

補助席ってか、ただのパイプ椅子を壁際に並べただけですけどね。



出演者は、俳優が7人。
伴奏者として、ピアニストが二人。

以上。



オリジナル版の『High Spirits』に出てくるアンサンブル衆(ビートニクの若者たち)も、一切。

おりません。


小道具係もいなければ大道具もいない。


ので、装置転換等はすべて。
出演俳優が、自ら担当します。
(っても椅子やらクッションやらを出したり片付けたりするくらいのもの)


コーラスもダンサーも、7人がそれぞれ兼ねる。

美味しいっちゃあ美味しいですよ。
実際、わたくしは大喜びです。

だって、目の前でね。


あろうことか、ノリノリで。



ツイスト。


を踊ってくれるんだもの。


お捻りを投げようか、と。

これは投げずばなるまいか、と。


真剣に思ったぜ。
(真顔)



しかし、演じてる方は休む暇もありゃしませんよ。
結構ハード。


あ、ちなみに、衣装は自前です。
タキシードなんですけども。

最終日には、俳優自ら、衣装ケースを背負って歩いて帰宅、という。


高校の文化祭じゃないんだからさ・・・。




もとい。


なんといっても、本作は、お化けの話でございますのでね。

劇中。

いわゆるポルターガイスト的な現象が起こるシーンも、ところどころに用意されているんですが。


それも、テーブルを、出演男優二人が足でゴンゴン動かしてたり。

って、客席から丸分かりだけど良いんですか?とか。


ピアノのおっさん二人が、伴奏の合間に、レコードやら本やらをぶん投げたりとか。



そのように、実に豪快、かつ。


非常にわかりやすく表現。


・・・しておりました。

特に、ピアニスト二人は、ええお仕事をされていたと思います。
たった二人のオーケストラ兼黒子として、ポーカーフェイスながらも八面六臂の大活躍っぷり。

チャールズがエルビラのために流すレコード曲の歌も、グランドピアノ氏が弾き語りで。
素敵な喉をご披露してくださり、ちょっとね。

よろめいた。
(渋いおっさんなんですよこれが)




とにかくね。


日頃は基本、大バジェットの商業演劇に馴れている自分としては。


そんな手作り感がいちいち。

誠にこれ、新鮮でございまして。


ギリッギリ最小限のコストだけでここまでできるって、人間の創造性って、つくづく凄いな。
演劇ってのは、無限の可能性を秘めたパフォーミング・アーツなんだな、と。


なんだかもう、ほんと今さらで申し訳ないんですが。


目から鱗がポロポロと落ちまくりました、ハイ。




実はね。

マチネ後のトーク・バックや、開演前の前説でね。

ディレクターやマネージャー氏が、「台本が完成して役者の手元に揃ったのは今週の月曜だった(初日は同じ週の金曜)」と言っておりまして。


わたくし、ったく、メリケン人は大袈裟だよ、と。
いくらなんでもそんなことはないだろう、と。

ホラだな、と。

半分、鼻で笑って聞いていたんですよ。



なんだけど、ふと思い出して、後で確認してみたんです。
いや、主演男優に。

そうしたら、本当にそうだって言うんだもの。


オマイガッ!




いや、確かにね。


皆さん、それぞれ、ずーっと手に台本持ったままでね。
片時も手放さないし。

しかも、台本にマーカー引きまくりだし。


傍目にも、台詞は全然覚えていらっしゃらないように見えましたが、それでもね。

しっかり、演技はしているし。

歌唱のクオリティは、呆れけぇるほど高いし。
(特に主演)


まさか、通し稽古がほんの数日しかなかったなんていう風には。


とてもとても信じられず。



アンタらは化け物か?



ちなみに、その主演男優にいたっては。


その週の火曜日までは、ブロードウェイの舞台で主役を務めておりましてね。

水・木がリハで、金曜が本番で。


明けて土曜と日曜日両日の計5回の公演をこなし、翌月曜にはまたもブロードウェイの舞台にとんぼ帰り、という。



アンタ年なんだからいくらなんでももうええ加減にしなはれお願いプリーズ。


的な。


とんでもスケジュールだったのでした。



ほんとに、もうね・・・。



休んでくれよ!



頼むよ!



働きすぎだろ!



この鉄人め!






ほんと、お願いしますよ・・・。


(まぁ、わたしも人のことは全然言えませんしね。
あなたが良いと言うのならわたしもそれで良いんですついて行きますどこまでも)


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comments

6/14の日記を拝見した際、
「いいなー。MARIさんどんなショーをご覧になったのかな?」
と気になっていたのですが、こんなに面白そうなお芝居が上演されていたのですね。

オチにもイギリスっぽいブラックな雰囲気が漂っていい感じです。
私も4番のパターンが一番気に入りました。

メガヒヨさん

メガヒヨさんはこの芝居、きっとお好きだと思います。
ノエル・カワードってゲイなんですけども、目線が意地悪というか冷徹というか、シニカルなんです。それがなんとも素敵なんですよ(笑)

ある程度年齢がいってないと、この芝居の面白みってわからないかな、とも思います。中年以降の男女の機微みたいなね、そのあたりがピンとこないと、どこが面白いのかさっぱり?になりそう。見る人を選ぶ芝居だと思う。またそこが良いんです。

オチは映画版も洒落ていて良かったですよ。
今回の④が一番ナンセンスで、かつ律儀な印象でした。何もそこまで話を拾わなくてもいいんじゃ?的な(笑)

演出が若いからかな。
Mark Bluniって名前の、まだ大学生みたいなあんちゃんが演出をしておりました。年齢もおそらく三十路に手が届くかどうかってところじゃないかなァ。

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