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『HAIR』
Tue.02.06.2009 Posted in @Theater

”トニーの前に書いておきましょう” シリーズ。

その2。



『HAIR』でございます。




090602-top.jpg

なんで書いておこうかって、その理由は。

おそらく、両作品とも、トニーを受賞するからですよ。


これも、『Exit the King』も。


とはいえ、Kingの方は、いたってシンプルで。

ノミネートされているのが主演男優賞だけだし。

まず確実に、今年はジェフリー・ラッシュに行くだろうなっていう確信がね。
わたしの中に、あるんですけども。


本作はわからん。

まぁ、リバイバル作品賞と、衣装と、もしかしたら振付くらいは。
なんとなく、獲りそうな気がしますけどもね。




さて。

この突き放した書きっぷりで、既におわかりのように。



正直、わたしはこの作品。

そんなに好みではございませんのです。



てのは、わたくしのことをご存知の方だったら、よっくおわかりだと思うんですけどもね。


わたしゃあね。


「若者の青春の雄叫び」

みたいなものに、これっぽっちも。


シンパシーを抱かない人間だから。



それはもう、昔から。

自分自身が、青春真っ盛りだった頃からそうだった。


わたしの反抗や、抵抗や、あるいは戦いってのはね。
こういうベクトルにはね。

決して、向かないんですよ。

今も、昔も。



ですので、世間にファンの多い『Rent』なんかね。
言うのも憚られるので、普段は黙っておりますけども、スタンスとしては、ほぼ。


アンチ。



わたしは、自分は、保守的な人間では全然なくて。
多分、どちらかというと割に。

フリーダムな生き方をしている方だと思います。


特に、今の日本の社会の中では。


思いますけども、忘れっちゃっちゃあならんことってのがあるのよ、人には。



それはね。


権利を主張する前にまずはオマエの義務を果たせ。


ってヤツで。


家賃を払ってもいないのに、オイラはアーティストだぜ自由だぜ、へへいベイビー、とか。

兵役拒否だと言うのなら堂々とそれを主張すれば良いものを。

てめぇの口が回らんからと言って何かいセックスとドラッグでハイでラブ&ピースかい、とか。


そういう、ぬるい姿勢が理解できないの。


というか、正確には。

理解はできるけども共感はせん。

これっぽっちも。



既存の体制というのは、良かれ悪しかれ、それなりに。
時間と人手をかけて「出来上がっている」ものなのであって。

既に構築されたものと戦うというからには、それなりのスキルと戦略ってものが要るんであって。

タイマン張るなら、まずはそのスキルを身につけてから出直さんかいこの阿呆が、と言いたい。


そんな覚悟もなく、ぎゃあぎゃあと騒いで暴れているだけなら。

んなもんは、単に図体がでかいだけのガキである。
誰も真剣に相手にはならんのじゃボケ。



とりあえず働かんかいぼけぇぇぇぇッ!
(あらやだお下品)



ドロップアウトするのは良し。
わたしだって、決して人様のことは言えませんとも。

けど、徒党を組むな、と。

一人でやれ、一人で。

暑苦しい!

この弱虫ちゃんめ!




・・・とまぁ、わたしはそんな人間なわけでね。


よりにもよって、ヒッピーの生き様を描いた70年代ラブ&ピースついでにセックス・ドラッグ・ロックンロール、みたいな作品に。


共感できるわけがないんです、ハイ。


でも、楽しみましたけどもね(笑)


090602-1.jpg




役者は皆、がんばっていましたよ。

群像劇なので、誰が主演ってのは、特にはないんですが。
あえて言うのなら、Gavin Creelが演じるクロードなんでしょうけどね。

あ、ちなみに。
Gavin Creelと言えば、わたしの中では、『Bounce』のホリスです。


まぁ、あの芝居の中でも、とにかく、この人は青くてね。

歌は巧いけども、どうにも演技が軽くってアタマが悪そうで困るよちょっとそこの兄さん、などと。

一人でボヤいていたんですが。

その点は、あんまり変わってませんでしたね(笑)


しかしながら、本作におけるクロードの場合は無問題。

軽いくらいで良いのです。
役柄的に。

あんまり賢そうに見えてはいけないの、この役は。

アホの子でOK。


次。


次っていうか、一番良かったのは。

縄文顔の狂言回し

こと、Will Swenson。

この濃いい兄さんの存在感は、正直、図抜けていました。

光っていた。
色々な意味で。


このバーガー役は、そもそもが。

美味しい役っちゃあ美味しい役なんですが。
何せこの人、ルックスはいいし、声はいいし、ガタイも立派だし。


尻も出すし。
(そこか)


一応主役であるところのクロードを、歌・演技両面で、完全に食っていましたので。

わたしは、この人が助演男優賞を獲っても良いんじゃないかと。

個人的には、期待を込めて思います。

これから多分、一気にスターになる人だと思うな、彼。
とにかく、華がありますから。



あとは、そうねぇ。


一幕最後のすっぽんぽんシーンは、さすがにちょっと魂消たよ、とか。
(クロード以外のキャスト全員が全裸になります)

なんだかんだ言っても、ラストの"Let the Sunshin in"では、わたしも舞台に上がって踊ってたよ、とか。

ついでにキャストに頬を舐められたよ、とか。


そんなもんですかね?
(なんだそりゃ)



あ、つけたしのようで恐縮ですが、この時代の楽曲の数々がお好きな向きには楽しめると思います。

先にあげた"Let the Sunshine in"とか。
"Aquarius"とかね。

有名な曲がてんこもりです。

あと、ダンス・シーンもよく出来ているし、楽しいですよ。
観ている間は。


花を撒いたり、客席にビラを配ったり、最後の観客ステージ上げもそうですが。
かなり積極的に。

というか、少々あざといほどに客を巻き込んだ演出を、徹底的に繰り出してくるので。

ショウアップされたミュージカルがお好きな方には、楽しめると思います。


実際、大方のアメリカ人には大受けのようで。

既に、国内ではリージョナル・ツアーも決まっております。


あとは本当に、お好みで。


もしかしたら、世代的には、ノスタルジックな感覚でご覧になれる方もいらっしゃるのかもしれません。

わたしは一世代下のジェネレーションなので、そのあたりはね。

いまひとつ(か二つくらい)でしたけどもね。



まぁでも、思っていたよりは楽しめました。

ヒッピー嫌いとして、己の根性試しで観たようなところもありましたから。


これなら上出来上出来。


許しといたるわ。



090602-2.jpg
Orc前方に座っていると、キャストがわらわらと降りてきてこのデイジーを髪に挿せ、と言います。
もちろん、挿しましたとも。

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comments

HAIRの観劇記、密かに待ってました!
GAVIN CREELが好きなので。
(私は観賞用俳優を好む傾向にあります(笑)

はずかしながら映画を観ていないのですが、MARIさんのレビューだけでどのような作品かよく分かりました。
世間ではサタデーナイトフィーバーと一緒にくくられてますが、納得です。

それにしても…お花とラブアンドピースというとつい、映画のオリジナル版プロデューサーズを思い出してしまいます。
その場にいたら思い出し笑いしてしまったかも。

メガヒヨさん

GAVIN CREELがお好きなら、観たほうが良いですYO!
可愛いっちゃあ可愛いですよ、この役の彼は。ちょっと寄り目が気になりますが(笑)

わたしも映画は観ていません。まぁ大体の筋くらいは知ってるけどね程度で舞台に臨みました。というか、筋はあってないようなものです、これ。
ベトナム戦争とウッドストックとヒッピー文化については若干知識はあったほうが良いと思いますけども。

ハンパなヒッピー的俺様主張に鼻白む自分を想像していたんですけども、そうでもなかった。
というのは、演出家がそのへん、かなり意図的に洒落でやっているところが伝わったからだと思います。あ、好意的な解釈かもしれませんけども。

映画のオリジナル版プロデューサーズってゼロ・モステロのやつですよね?
そんなシーンありましたっけ?どこだろう。。。
全然覚えてません。ひー(汗)

連投失礼します。

>演出家がそのへん、かなり意図的に洒落でやっているところが伝わったからだと

なるほど~。
最近はオリジナル作品につっこみを入れながらの舞台化が多いですよね。ザナドゥとか。
納得です。
オリジナルそのままの演出だと現代では引いてしまうかもしれませんけど、これなら受け入れやすそうですね。

プロデューサーズのシーンとは、ヒトラー役オーディションのミュージカルナンバー「ラブ・パワー」のシーンです。
LSDが花を配ってますし、やっぱりHAIRが元ネタになっているのかも知れません。

メガヒヨさん

そうそう、B'wayの最近の傾向の一つですよね、パロディって。

結構深刻なネタ枯れってのと、観客層が高年齢化しているっていう理由がその主たるものだと思うんですけども、それこそメル・ブルックスなんかは、そもそもがパロディ体質で、もはやそれが彼の芸風になっていますよね。
あとはForbiddenとかSPAMALOTみたいな内輪受け系。

良質なパロディってわたしはとても好きで、っていうのは、パロディは本来、作り手の見識と受け手の知性が大きく問われるジャンルだと思うからなんです。
まァでも、HAIRはそこまで高度なセルフ突っ込みの域には
到達していないと思いますよ(笑)

わたしが演出家が意図的に洒落でやってるって言っているのには、だから、多分に希望も入るんです。
だって、今時ヒッピー的世界観を本気でイケてると思って真面目に作っていたら、それは怖いことですもん。
同時にここで描かれている世界を本気で格好良いと思うようなええ大人がいたら、わたしに言わせりゃ、それは単なる阿呆です(笑)

だから、積極的に「楽しんで」しまうのが正しいスタンスだろうと思ったわけ。
で、楽しみましたよ(笑)

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