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At the lakeside
Tue.19.05.2009 Posted in etc

090519-1.jpg


祖母の一周忌のために、湖畔の町へ。



父の家がある、琵琶湖のほとりのこの小さな町は。
子ども歌舞伎や、冬の鴨料理が、多分。

有名かな。


太閤秀吉が開いた城下町として、かつては随分と栄えていたそうな。


090519-2.jpg



わたし自身は、住んだことはない。


けども、わたしの祖母は、この町で生まれ育ち、結婚をし。
子育てをし、働き、夫や子どもを看取り。

ここで亡くなりました。



父方の一族はこの町の旧家で、現在の駅舎や北国街道の周辺の土地は皆、彼らのものだったらしい。

戦前までは、たいへん裕福な呉服商だったそうです。


父は大学から東京に出ていたので。

父自身も、引退するまではここの住民ではなかった。



古風で風情のある、とても綺麗な町です。

わたしは、大学生くらいからかな。

ここが好きになったのは。


白州正子の『かくれ里』に触発されて、一人で木之本の観音様を見にいったりしていました。


琵琶湖畔の町は何処も。

景色も人心も、どちらかというとフェミニンというか。
たおやかで、女性的なかんじがします。

同じ水辺でも、海の傍とは全く違う。

静かで、奥ゆかしくて、内省的。




父の家(祖母の家)は、典型的な商家の隠居家の作りで。

鰻の寝床型で奥行きが深く、ダイドコがあり、走り庭があり、坪庭と奥庭がある。
つまり、京阪神ではポピュラーな(今となっては珍しい)、昔ながらの町家です。


戦災を逃れたそうで、建ったのは明治より以前とのこと。
ろくに修繕もしていないのに、昔の家は凄いね。

とても頑丈です。




法事が終わって、一息ついてから。

仏様に、花を手向けようと。
滅多に行ったことのなかった奥庭に、花を切りに行った。


そうして、吃驚した。



なぜなら、そこはね。



一面、「白の庭」だったから。



090519-3.jpg




アイリス、芍薬、卯の花。
野薔薇に山吹。

全部白。


あえて白い花ばかり選んで植えているようにしか見えない。


驚いて、「おばあちゃんは白い花が好きだったの?」と父に尋ねたら。

そうだったんだろうな、と。



知らなかった。



090519-4.jpg


この芍薬も、祖母の庭から。

わたしが行く前に、父が仏前に供えていた。

「おまえが来る今日、丁度、花が咲いた」と言って。


小ぶりで上品で、とても香り高い花だった。




わたしが花を好きなのは、間違いなく両祖母と。
加えて、父からの薫育だろうとは思っていたけども。



中でもとりわけ白い花が好きなのは、この祖母の血だったんだ、と。



初めて知って、あらためて泣けた。


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