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三月大歌舞伎
Tue.31.03.2009 Posted in 歌舞伎・落語

090331.jpg


さて、3月の歌舞伎座。


当月の出し物は、真山青果作。
『元禄忠臣蔵』でございました。



実は、観たのは3月の初旬に遡ります。
遅いやね、レビューが。

もっとも、ここで書きなぐっているのは、あくまでも趣味。
鑑賞した全舞台のインプレッションを書き残しているわけではございません。

だって、とても追いつきゃしないもの。
自分が一体年間何本の芝居を観ているかなんてことは、当人たるわたしもあんまり考えたくないんです(笑)

阿呆みたいな本数だもの。

いや、別に舞台に限りませんが。





で、その忠臣蔵。



・・・・・・。



毎度毎度、ご好意で見せておいていただきながら、こんなことを言うのは恩知らずのようで。
どうにもこう、憚られますが。

しかし、何せわたしは業の深い女。
どうせ、いずれ言わずにはおれないので。

ここでひとつ。

ひっそりと吼えておきたいと思います。




わたしは、昔っからね。



忠臣蔵が、大の苦手。


・・・なんですよ。


ぜんっぜんダメなの。
ノレないの。


正味な話、物語としては、キライ


その理由はただ一つ。
(でもないけど)

要するに


鬱陶しい。



から。


何がって、無論、四十七士の面々が、ですよ。



だってさ。

ええ年こいたおっさんらが、たった1人と刺し違えるだけのために。
なんでまた、50人もの大集団でかかるわけよ?

勝負はサシでするもんじゃないんかい。


しかも、仇討ちの相手はじいさんですよ、爺さん。
老い先短い年寄り1人を相手に、47人が総がかりですよ?


かわいそうじゃないのさ!


あんたら、恥ずかしくないのか、と。
それが武士道って、ちょっと違うんじゃないか、と。

襟髪を掴んで揺さぶってやりたい。
小一時間、問い詰めたい。

発想が暑苦しいにも程があるんじゃボケッ!
(あらやだお下品)



しかも、討ち入りまでに時間がかかりすぎだっちゅうねん。

暑苦しい上にどん臭い

って、もうね。

ほとんど救いようがないと思うんですが。




このおっさんらが、赤穂の義士とかって世間に持ち上げられている意味が、個人的に。


さっぱり。


腑に落ちません。


わたしに言わせりゃ、彼らは田舎臭いんですよ。
その行動といい動機といい発想といい手段といい、もう、すべてが。

見ていていちいちイライラします。


吉良氏が浅野内匠頭を「田舎侍」呼ばわりしたって、んなもん。
当然でしょう。

そらそうだろ、と思います。


だって、実際、田舎もんじゃないのさ!
田舎もんが田舎もんって呼ばれて怒るって、意味がわからん。

田舎もんは田舎もんで、開き直って堂々としていれば良いと思うんですよ。
何が悪いのよ、田舎もんで。

なのに、勝手にアタマに血を上らせて、御殿内で暴れるなんざ。


オマエはアホか?


と。


しょーもないコンプレックスがあるから、殿中で刃傷沙汰、なんてね。
野暮の極み、みたいなことになるのです。

どう考えても逆上する方が負けだろう、んなもん。

ああ、なんて格好悪いんだろう。


朴念仁というか、融通が利かないというか、四角四面というか。

この人ってきっと、悪い意味でマジメだったんだろうな。

浅野内匠頭は、歴史に残る野暮天。
非常に個人的に、わたしは思う。


てか、僭越ながら。


この御仁はおそらく、コミュニケーション能力に何らかの問題があったんだろうと思わざるを得ない。

だって、大人だったら、それっくらいのイヤミや当てこすりはスカす、とか。
放っておくとか。

一旦棚にあげる(そして暫時忘れる)、とかさ。

その程度の知恵ないしは処世術くらい、あってしかるべきだと。
わたしは思います。


つまり、いい大人の男が、何を青いことをぬかしとるのかってことですよ。
仮にも彼は、一国一城の主でもあるわけだしさ・・・。






でもって、主君も主君なら、家臣も家臣なわけで。

大石内蔵助を筆頭とする家臣だって、フツウはさ。
「あああ、うちの馬鹿殿様がとうとうやらかしたよ」てなもんでさ。

稀代のあほぼんたる主人を野放しにしていた自分の不甲斐なさを責めて、アタマを抱えるとか。
世間様に申し訳ないと、一同で平身低頭、お詫びするとかさ。

何にせよ、主君への咎を甘んじて受けることこそあれ、仇討ちなんてもってのほか。
逆恨みも甚だしい、盗人猛々しいとはまさにこのこと、と思うんですけどもね。



わたしには、こういうメンタリティは理解不能。
わけがわからん。

というか、正確には理解はできるけども、ぜんぜん共感はできません、ハイ。


一人じゃなんにもできんのか、あんたらは。




ま、そんなわけでございましてね。


初演時から現在に至るまで、わが同胞に「これを掛けときゃ客が入る」的な根強い人気を誇る芝居であるにも関わらず。

わたし個人的には、この真山青果版も、仮名手本の方も。

ちっとも。


これっぽっちも。



感情移入ができない。



のでございます。



ま、そういう芝居は、他にも結構ありますけどね。
何とは言いませんが何とは。


いいんだもん。
どうせ、少数派だもん。


以上。


090331-2.jpg


てなわけで、芝居の内容にさんざんケチをつけて気が済んだところで。
(おい)

一応、キャストについて。



今回は、主役の大石内蔵助はトリプルキャスト。

わたしは夜の部を見ましたが、「南部坂雪の別れ」が団十郎、「仙石屋敷」が仁左衛門。
そして、トリの「大石最後の一日」が幸四郎という配役でした。


仁左衛門さんは、いつもの通り、素晴らしかったです。
その怜悧かつ端正な芝居は、”ザ・昼行灯”の大石内蔵助にしては、若干シャープにすぎるような気もいたしましたが。

彼の大石内蔵助だったら、わたしも一緒に吉良邸に突っ込んでもいいかな、とか(笑)
つい思わされてしまう、男気と色気にあふれておられた。

そのようにして客を惑わすことができるのが、優れた役者の持つマジックです。
彼が名優たる所以。



その一方で、団十郎はいつもの通り、団十郎でした。

どこを切っても金太郎。
何をやっても団十郎。

いっつも団十郎のまんま。


ここまで来ると、ある意味、愛しさすら感じます。
この人は面白い役者だな、と思う。

これはこれで、彼の持ち味。
わたしは実は、この人、そんなに嫌いじゃないんです。


大トリ役者であるところの幸四郎に関しては、今三つくらいかな。

なんていうか、ちっさいのよ。


この方は基本的に大根役者ですが、にしても、今回はどうにも小芝居が多くて。
鼻につくんだよな。

暮れに観たときの『籠釣瓶』は良かったんですがねぇ・・・。


つまり、この人はね。

ああいう辛気臭い、肝の小さい小者キャラだったらぴったり嵌るんですが。
スケールの大きい役はダメなんですよ。

たとえば弁慶なんかもう、全然ダメよ。

そんななんで、この芝居の脚本が要求する内蔵助像とも、微妙にズレています。

こんなせせこましい大石内蔵助がいて良いのか?とかね。
まぁでも、実際の内蔵助って、こんな人だったのかもな、とも思いますけどね。


ま、そんなこんなな三月大歌舞伎でした。



・・・色々と酷いことを言っておりますけども、すべてね。
歌舞伎への愛あらばこそですよ?

これも愛です、

本当にキライだったら、わたしはもう、それこそ。
脳内メモリから、速やかに記憶ごと消去します。

ただでさえ少ないわが脳味噌を興味がないことに使うなんざ、もったいないからね!




そんなわけですので、皆様におかれましては、何卒一つ。


ああまたあの阿呆がぎゃんぎゃんぎゃんぎゃん好き放題に吼えとるわい、と。



そのへんに捨て置いていただければ幸甚に存じます。


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comments

集団逆ギレ

MARIさん、こんばんは!
RENTに続いて、忠臣蔵に対しても鋭く的確なご指摘、本当に敬服いたします。
私が悶々と抱いていた思いを代弁して下さったかの様です。

吉良の殿様は稀に見る名君だったそうですね。
芝居が当たっただけに、何百年も悪者に仕立て上げられてお気の毒です。

イエス、逆ギレ!

メガヒヨさん

RENTに続いてメガヒヨさんとは気が合いますね!
心強い!

RENTねぇ、ありゃもうね・・・。
「てめぇの尻も自分で拭けないようなガキが何を権利ばっかりほざくんじゃ甘ったれんじゃねえよこの頓馬」とか(笑)

ほんと、かなり辟易したものですが、わが日本の赤穂浪士も似たり寄ったりですよね、ある意味。ああ情けない。

仇討ちって言うなら一人でやりゃあ良いのにねぇ。
やり方が陰湿なんですよね。

本当に吉良さんはお気の毒です。
逆切れされた挙句に殺されて、その上お家断絶なんてあまりに可哀想すぎますよ・・・(涙)

>大トリ役者であるところの幸四郎に関しては、今三つくらいかな。
>なんていうか、ちっさいのよ。
>この方は基本的に大根役者ですが、にしても、今回はどうにも小芝居が多くて。
>鼻につくんだよな。
うははー。いやはや痛快!!
私もこの人、一生ラマンチャしてバンテリン塗ってりゃいいのよっ。(毒)と
思ってたクチなのですが、私だけじゃなかったのねー。(笑)
はー、MARIさんのおかげでスッキリ♪

我が家は母系が内蔵助の妻、りくの実家・石束家の分家
なので忠臣蔵見ると、特別な感情があるんですよぉ~。
なんか、息子も共に殺されてツライよなーみたいな。(笑)

mint2さん

ひええぇぇぇぇぇ~、早速赤穂藩の末裔がっ!!(笑)
いや、ほんとごめんなさい。言いたいことを言ってご不快になられていたら、この通り、謝ります~(平伏)
そらァ、血縁の方々にしてみれば複雑ですよね。

幸四郎は、役によるんですよ。
わたしは別に全否定はしません。嵌る役ならOKです。
ただ好み的には、弟さんの方が、芸風が大きくて全然好きです。
わたしは男も女も、包容力があって出し惜しみをしない、身も心も太っ腹な人が好きなんです~(笑)

ひえええー。あのー、正式にいうと出石藩に明智光秀公
からの家臣と祖母から聞いたことがありますー。
だけど、田舎では「大石祭り」するんですよね。
太平の世であった元禄時代の娯楽に昇華したメタファー
なのでしょうね@忠臣蔵
って歌舞伎と全然関係ないんですけどー。>すんません。

>わたしは男も女も、包容力があって出し惜しみをしない、身も心も太っ腹な人が好きなんです~(笑)
私も全く同じやわ~(^^)


mint2さん

あれ!わたしは父方が明智のゆかりですよ!

父方の家系は近江商人ですが、何代か前に縁戚になったと聞きました。
遠縁だったりしてね(笑)

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