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釣釜
Mon.09.03.2009 Posted in 茶道

090309-top.jpg

茶道の世界では、釣釜は春のしらせです。

3月にしか使えない、特別な釜だから。




通常、釜は。

炉の中に設置した五徳の上に乗せられているわけですが。

釣釜では、この五徳を取り除き、天井に打たれた蛭釘から、釜を釣り下げて使用します。

090309-2.jpg


釣釜に使う釜そのものも、雲龍、車軸、鶴首といった、通常よりも細長い、ごく小さめのものを使用します。

お釜を炉壇にぶつけてはいけないので、気を使いますし。
点前をしていても、天井から吊り下げた釜が、ゆらゆらと揺れてね。

柄杓の扱いにも難儀する。

綺麗に点前をするのは、なかなか難しいんです。

でも、このゆらめくかんじがね。
陽炎や春風といった、いかにもな春の風情を表しているんですね。

茶道では、三月に釣釜にするのには、こういった春の風情を楽しむことと。
長い炉の季節が終わりゆく気配に、名残を惜しむという意味があります。


日本人の感性というのは、本当に繊細で美しいと思うな。


わたしが日本人に生まれてよかったな、としみじみ思うのは。

こういった、古来からの日本人の伝統や作法や美学を、「実践」というか。
「体感」しているときです。


わが五感が喜ぶんですよ。


090309-1.jpg

本当は、お稽古の最中に写真なんてだめですよ。
叱られます。

ので、先生がちょっと席を立たれた隙に、こっそり撮りました。

台天目の点前を習っております。
お濃茶を茶碗に入れたところですね。

台天目というのは、いわゆる「四ヶ伝」のうちの一つで、天目茶碗を使った点前です。


台天目の前には、初炭点前の稽古をつけていただきました。


わたしは炭点前が好きでね。
お茶を点てるのも好きですが、炭をくべるのはまた、格別に楽しいですよ。
炭が熾ってきて、お香と混ざり合ってお茶室に漂い出すのなんて、もう最高です。

日本人のDNAが無条件で反応するアロマの一つだと思う。


釣釜の炭点前は難しいですけどね。
鎖の扱いがもう、ややこしくって。

でも楽しいよ。

大体何でも、難しいことほど楽しいのよね。


090309-4.jpg

これは杏の花です。
お稽古場のお庭にて。


来月からははや、風炉。


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comments

立派な雲龍型釣釜でらっしゃいます。うちは4月にさせて
いただいていますー。現在の若宗匠にお稽古をつけて
いただいているのですが、先代師匠は「お東さん(関東武士)
の習いやから・・・」とあまり積極的ではなかったのですが
私は、結構好きですー。
釜が優美に揺れる様子はなんともお茶席に
春らしさを招いてくれますね。型にはまることなくお茶を
遊び心をもって楽しめる美しい様式美だと思います~。(^^)
ステキなお話をトピックしてくださりありがとうございました。

mint2さん

mint2さんは武者小路流でいらっしゃいますよね。
わたしはお裏さんなんですけども、細かい作法がきっと、随分と違うんでしょうね。

わたしも釣釜が好きです。釜が微かに揺れる様が、ゆったりとした時間を演出して、とても良いですよね。よくぞ日本に生まれけり、と思います。
わたしは高校生のときに入門しまして、でも、その後長いこと中断して、社会人になってからまた習い始めたんです。
子どもの頃は、茶道の面白さがよくわかりませんでしたが、年をとればとるほど、お茶を続けてきてよかった、ああ得したな、と思う今日この頃です。

なぜか・・・恐い

お茶の先生というのは、なぜか恐い印象があります。
中高時代に、礼儀作法という時間があり、お茶があったのですが、まーーーその先生が恐い。
祖父の妹もお茶の先生で、お正月などに行くと、まぁ恐くて恐くて、小さい畳で釜のところを何度塞ごうと思ったか。
大人になって、着物に凝ったときに、お茶をまた習おうと祖父の妹のお弟子さんのところに行ったら・・・またしても恐かったーーー。
そーーーです。ぜーーーんぶ自分が悪いのです。覚えが悪いから。。。日本人失格ですな・・とほほ

yuricoさん

わたしの師匠も恐いですよ~。
生粋の京女で、もう、その気になればいくらでもきっつい物言いをなされる方です。わたしなんて、いっつもアホの子扱いですよ。
でも半面、とても優しくて面倒見の良い方で。
もう70歳を超えられていますが、センスが良くてモダンで、いつも沈丁花の花のように美しくて、わたしは着物の着方から芝居の見方や、色々なことを彼女に教えてもらいましたし、今でも日々教えられています。

わたしは昔っから、とにかく師匠運だけはありましてね。
恐くもやさしい、それはたくさんの先生方に、それはそれはもう、もったいないほど目をかけていただいているんです。
なんかどこにいても特別扱いで。有難いことです。

決して良い意味だけではなく、わたしはとにかく悪目立ちもするんです、多分。スチャラカ度が人の5倍くらいですからね!
なのに、こんなに先生方がよってたかって面倒を見てくださるのはたぶん、バカな子ほど可愛い、不肖の弟子であるからこそ放っておけんってヤツじゃないかと、わたしは密かに思ってるんですけどね・・・。

まぁ何事も、要は「好きこそものの上手なれ」です。とにかくまずはやってみることですね、なんでも。
そりゃ一生懸命やってもどうにもならんことってのもありますけど、それは進む方向が間違っているってことなんだからね。
そうだったらまたやり直しゃいいんですよ。

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