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The Lady with the Torch
Sun.04.01.2009 Posted in @Theater

ここ数日の間に聴いたCDの中で、一番良かったのがこれ。


『The Lady with the Torch 』

by Patti Lupone。



torch.jpg

もう2年ほど前に出た、Patti姐さんの新譜です。


素晴らしい。


まぁいいから、とにかく聞いてみろ、と言いたいぞ。
一人でも多くの方々に。


わたしはPatii姐さんは、生舞台は『Gypsy』で観たのが初めてでね。

そのときも、彼女の迫力と声量と表現力の多様さに、ものすごい衝撃を受けて。
しばらく椅子から立ち上がれないほどだったんですけどね。

このCDのPattiは、別の意味で衝撃。


この人は、こんなにも情感豊かな歌をも歌えるシンガーだったのか、って。
何、この世界観の違い!

多面的なのにも程があるだろ!


タイトルの"The Lady with the Torch "ってのは、日本語にすると、何ていうのかな。
要するに、夜の灯りの下、ナイトクラブなんかにいる女っていうことなんですけども。

このアルバムは、PattiによるTorch Song集なんですね。

『トーチソング・トリロジー』がそうですけども、要するにね。
トーチソングってのは、夜の酒場なんかでハコバンの歌手が気だるく歌う、甘ったるく、どこまでもおセンチなラブ・ソングなわけ。

と言っても、日本の演歌なんかとは全然また違うのよ?
もっとフラットで、乾いた「情」の世界なの。

もっとドライで、もっと切なくて、もっと大人。
より自立したカンジかな。


いずれにせよ。
「甘ったるくて気だるくっておセンチ」ってね。

わたしにとっては、Pattiのイメージの対極だったんですよ。
この人は、何よりもその豊かな声量と、アクの強い演技力で推していく、パワー系の歌手だと思っていたの。

ちょっとコミカルで、陽性な個性が持ち味のさ。

だって、Gypsyもそうだし、Sweeney Toddでもそうだったし、
Passionはキャラはちょっと違いますけども、Anything goesだって、やっぱりそうだったもの。

・・・あ、Evitaはまた違いますね。
でもあれは、わたしの中では除外作品だからいいの。
(苦手なんですってば、ALWは!)


そうしたら。


こんなにも情感豊かに、こんなにも陰影を込めて、傷心の女の心の内側を表現できる人だったのね、と。


驚くと同時に滂沱の涙。


このCDを持って、Pattiはわたしの中で、BroadwayのDIVAの中で文句なしのNo.1。
別格とさせていただくこととなりました。


わたしは、女性シンガーに関してはね。
キンキンしたソプラノや、澄んだ高音を出す人よりも、元々アルトか、それより下か?くらいの。
美声というよりは、どちらかというとむしろ荒れ気味の。

太くて、厚みと包容力のある声が好きなんですけどもね。

このCDのPattiは、わたしのストライク・ゾーンでした。


いつか、小さなナイトクラブで、是非生で、この人の歌を聞いてみたい。
できれば、このアルバムのようなトーチ・ソングか、50年~60年代のブルースか、もしくはジャズがいいな。

きっと、オンの劇場とは全く別物の。
この人独自の、ドラマティックで繊細で、重厚で切ない世界を見せてくれるんじゃなかろうか。


また一つ、将来の楽しみが増えました。


ゴージャスで、センシティブで、豊かで、少しだけ粗にして野。
だが決して卑ではない。

One and Onlyの品格のある、素晴らしいアルバムです。

一聴以上の価値があることを、わたしが保証します。


素敵な歌唱でした。

ありがとう、Patti。

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